HUMAP  兵庫・アジア太平洋大学間ネットワーク Hyogo University Mobility in Asia and the Pacific

2025年度『受入』

  • 氏名:K.D [ インド ]

  • 受入期間:2025年06月14日 ~ 2025年07月16日
  • 受入大学:甲南大学
  • 在籍大学:科学技術・管理科学研究所


留学のきっかけ、目的

留学のきっかけは、私の研究内容にあります。私の研究では、プラスチック包装に代わる有効な代替品として、保存性を高めるために食品をコーティングしたり包んだりするのに使用できるナノ粒子を埋め込んだ多糖類(デンプン)を調製して、食品を保存する抗菌フィルムを開発することです。さらに、このフィルムは、抗酸化作用などをもつ植物由来の有用物質を豊富に含む食品包装材として使用することができ、持続的に廃棄物のアップコンバージョンを可能にすると期待されます。兵庫県は、酒造企業などが多く存在することから、デンプンなど植物由来の材料に富んでいると感が増した。また留学中には、ナノ粒子の調製と特性評価のためのあらゆる設備を備えた受入研究者(甲南大学)の助力を得ることもできます。さらに、学術的・研究的知見kら、受け入れ先の甲南大学と私の大学との間に長期的な協力関係を築くことにも取り組みたいと考えました。

留学中の体験

留学中、とても充実した経験をしました。研究室の雰囲気も設備も申し分ありませんでした。種々の研究成果も得ることができました。研究に関しては、甲南大学フロンティアサイエンス学部主催のサイエンスライブチケットシリーズ81で自分の研究を発表し、多くの聴衆を得て、活発に議論を進めることができました。受け入れ研究者と受け入れ先の研究室の仲間はとても親切で多くの助力を得ました。
さらに、甲南大学岡本キャンパスで日本人学生を対象に「いきがい」に関する講義を行いました。甲南大学滞在中には、様々な留学生の多様な文化を体験しました。滞在期間の宿泊先の手配もしていただきました。週末には、日本の遺産や文化を体験し、母国でその素晴らしさを伝えるために、豊かで美しい場所にも赴きました。

留学の成果、将来の目標

私のナノ粒子含有デンプンフィルムに関して、そのナノスケールでの形態、分光学的特性などについて良い結果を得ることができました。この成果をもとにした目標として、インドに帰国後にインデックス付きの優れた学術誌(第1四半期か第2四半期)に私の研究成果を発表することがあります。その後もこの日本―インド間の共同研究を計測発展させたいと考えています。
HUMAPには、私の研究を遂行するためにこのような機会をいただきましたことに対して深く感謝いたします。また、日本の豊かな文化を楽しむことで新しいことを学ぶ幅広い知見や経験を得られたことに関しても感謝いたします。