
私は中国語の響きの美しさに惹かれ、中国語を専攻しています。大学での学習を通じて基礎力は身に付きましたが、スピーキング能力の不足を強く感じており、日常的に中国語で会話できる機会も限られていました。そのため、実際に中国に身を置き、生きた中国語を学びながら運用能力を高めたいと考えています。
留学先である吉林省長春市は、地域によって強い方言がある中国の中でも比較的きれいな「普通话(標準語)」が話されている地域です。学習者にとって強い方言はコミュニケーションの障害となることもありますが、長春はこの点で良い言語環境にあるため、こうした言語環境に身を置くことで、自然で高度な中国語の運用能力を身につけたいと思います。
さらに、東北師範大学には日本人留学生が少なく多国籍の学生が集まっているため、語学力の向上だけでなく、異文化理解も深め、広い視野を養いたいと思います。
また、私は中国の多様な文化や社会の在り方、とりわけ地域社会における信仰や文化的背景に関心を持っています。吉林省には民族的・文化的な多様性があり、現地での生活や交流を通して、言語だけでなく社会や文化の背景に触れることができると考えています。そうした理解を深めることで、卒業論文における研究の方向性も明確にしていきたいと思います。

長春に来てから半年が経ち、学習面や生活面で多くの経験を得ることができました。特に慣用語の授業では、中国人が日常的に使う中国語特有の表現を学んでいます。例えば、「喝西北风」(直訳:西北の風を飲む)は「食べるものがない」という意味になり、「钻牛角尖」(直訳:牛の角の先に入り込む)は「つまらない問題にこだわる」という意味になります。こうした中国語ならではの発想や表現に触れるたびに、中国語への興味がさらに深まっています。クラスにはロシア、モンゴル、韓国、エジプトからの留学生がおりお互いの国の文化や生活について話すことも多く、興味深く感じています。
12月から1月にかけては気温がマイナス30度近くまで下がる厳しい寒さも経験しましたが、中国人の友人が、中国で生活する上で必要なものや便利なアプリを教えてくれるなど、さまざまな場面で助けてくれました。
同じ吉林省にある朝鮮族自治州・延吉市を訪れた際には、街中で中国語と朝鮮語の両方が飛び交っており、同じ中国の中にも異なる文化圏が存在していることを実感しました。
教育の質が高い師範大学で温かい人たちに囲まれて学ぶことができ、とても恵まれた環境だと感じています。残りの半年も、中国語能力の向上に努めるとともに、中国社会への理解をより深めていきたいと思います。
